【実車ガイド】
タキ9900形は国鉄初の35トン積ガソリン専用貨車として1962年に登場した形式で、中央部が膨らんだ外観の異径胴タンク体と、従来のタンク車にあった台枠側梁を廃したフレームレス構造が特徴でした。
1966年までに500両以上が製造され、タキ35000形と並んで国鉄時代のガソリン輸送車両の主力形式として活躍しましたが、国鉄民営化以降はより積載量の大きいタキ43000形やタキ1000形に置き換えられ、2008年までに全車引退しました。
日本石油はタキ9900形を1962年の登場時から所有しており1990年頃より新たなロゴマークに変更されて2000年頃まで活躍しました。
共同石油は1965年頃よりタキ9900形を所有し、一部が1990年代後半まで活躍しました。
日本石油輸送はタキ9900形最後の所有会社でしたが、2008年までに全車廃車となりました。