【実車ガイド】
国鉄末期からJR初期に登場した近郊形ステンレス電車の代表格211系は陳腐化が進んだ111・113系の置き換えや輸送力増強用として登場した直流近郊形電車です。それまでの近郊形電車のアコモデーションを抜本的に見直した革新的な車両で、ステンレス車体にFRP製の前頭部を組み合わせて洗練された外観と、座り心地の良いバケットシートなどの採用によりサービス面も向上した、国鉄がJRへ移行する時期を象徴する車両です。グリーン車を2両組み込んだ10両の基本編成と5両の付属編成で10両もしくは15両編成で運転されていました。