【実車ガイド】
昭和59年2月の貨物輸送改革以降の貨物列車は、それまでの雑多な編成を組んでいた黒貨車とは違い、コンテナ列車やタンカー列車など同形式を数両連結して運用されています。その時代のタンカー列車の主役はタキ43000で、昭和42年(1967)に登場以来500両以上が製造され、ガソリン専用タンク貨車として全国各地で活躍しています。
当初はブルーに塗装された日本オイルターミナルの専用車のみでしたが、昭和49年(1974)には黒塗りの日本石油輸送所属車も登場しました。平成2年(1990)以降の日本石油輸送所属の新製車(タキ243666~)は、エメラルドグリーンとライトグレーに塗り分けられてイメージチェンジを図られています。また、平成13年(2001)より新形式のタキ1000とともにENEOSマーク付の車両が登場しました。
タキ43000の中で唯一、車体が銀色をまとうタキ143645を製品化。
タキ143645は、昭和62年(1987)に日本車両製造で1両のみ製造された、タンク体がステンレス製のタキ43000です。
銀色のタンク体のほか、台車も他のタキ43000とは異なり、TR215F台車を装備しているのもこの貨車の大きな特徴です。